BPOサービスの料金は、依頼する業務内容や人員などの条件によって変化するので、必ず見積もりを取りましょう。ここでは、BPOサービスの見積もりを取る際の注意点をご紹介します。
最初に行うのは、なぜBPOを導入するか、目的を明確化することです。目的が曖昧なまま進めてしまうと、プロジェクトを進めていくにあたっての基準や判断軸がブレてしまう恐れがあります。経営資源をコア業務に集中させる・社員数減少のリスクに対応した運営体制の構築など、何のためにBPOを導入するのか、事前に社内で確認をしておきましょう。
その上で、アウトソースする業務・範囲を具体的に洗い出します。業務範囲が曖昧だと、業務の抜け漏れや業務に対する責任の所在が不明瞭になってしまいます。
次に行うのが、自社にとって譲れないポイントを見極めることです。コスト優先なのか、業務品質を優先させるのか、あるいはセキュリティやスケジュールを重視するのかによって、依頼する業者が異なります。例えば、業務品質にこだわりたいなら、依頼業務を専門に行っている業者が良いでしょう。
できるだけスピーディーに導入したい場合は、スタッフ数が多く、フレキシブルな対応が可能な業者がよいかもしれません。
一口にBPOサービス業者と言っても、業者ごとにそれぞれ得意とする領域や対応分野が異なります。このため、自社で求めているスキルや専門分野とサービスが合致しているかをよく確認するようにしましょう。
BPOの導入は、全て業者に丸投げするものではありません。業者と二人三脚でPDCAを回すことが大切なので、信頼のおける、連携が取りやすい事業者を選ぶことも大切です。
BPOサービス業者を選ぶ際には、必ず相見積もりを取りましょう。社内で協議する際にも、相見積もりは必要です。一社だけで決めてしまうと、相場よりも高い費用で契約してしまう可能性があるので注意して下さい。ただし、やみくもに相見積もりを取るのはNG。どの企業を選ぶべきか、かえってわからなくなってしまいます。
おすすめしたいのが、市場シェアが大きく実績も豊富な「大手BPO企業」と、コストが比較的安く柔軟な対応が期待できる「中小BPO企業」それぞれから選ぶ方法。
企業規模が大きくなるほどより多くの業務範囲でBPOサービスを受けられる可能性があるため、大手に依頼できればよいですが、案件規模や費用感が見合わなければ、中小のBPO企業も検討してみましょう。
BPO業者の大手中小企業38社(※)を調査し(2023年9月時点)。そのなかで、大手BPO企業、中小BPO企業、ITの運用・保守に対応しているBPO企業でそれぞれおすすめの1社を紹介します。
【大手BPO企業の定義】
BPO業界の売上高ランキング(※1)や日本流通産業新聞の2018年度コールセンター売上高ランキング(※2)に入る企業をこのサイトでは「大手BPO企業」と定義します。
※1参照元:業界動向(https://gyokai-search.com/4-bpo-uriage.html)
※2参照元:日本流通産業新聞(2019年10月31日発売号)「2018年度 コールセンター売上高ランキング」
【中小BPO企業の定義】
上記の売上高ランキングの圏外で、「BPOサービス」とGoogle検索して表示されるBPOの企業をこのサイトでは「中小BPO企業」と定義します。
※引用元:ジャストファイン(https://www.justfine.co.jp/bpo/)
引用元:アルティウスリンク(https://www.services.altius-link.com/)
引用元:トランスコスモス(https://www.trans-cosmos.co.jp/)
※.参照元:トランスコスモス(https://www.trans-cosmos.co.jp/company/news/210625_0002.html)
アルティウスリンクの選出条件
2021-2022年のBPO業界の売上高ランキング(※1)に入る企業(※2)のうち、拠点数が最も多く、かつ、BPOセンターの従業員数が最も多かったため。
※1参照元:業界動向(https://gyokai-search.com/4-bpo-uriage.html)
※2注釈:ランキング内にいる「KDDIエボルバ」と「りらいあコミュニケーションズ」は経営統合し、アルティウスリンク株式会社が発足。
ジャストファインの選出条件
2023年9月27日時点で「BPO センター」とGoogle検索して5ページ以内に公式HPが表示される企業の内、
唯一、1席あたりの金額が記述されており、さらに「スモールスタート可能」であることが記述があり、対応スピードも最速だったため。。
トランス・コスモスの選出条件
2021-2022年のBPO業界の売上高ランキング(※1)に入る企業で「ITの運用・保守」に対応しているBPO企業のうち、
公式サイトに掲載されているDXやIT関連の導入実例が最も豊富だったため。